年頭所感 岩国市議会議員 石本崇

石本崇

 令和4年の年頭にあたり、皇室の弥栄と党員の皆様の益々のご健勝を祈念申し上げます。

 昨年は、中国武漢市から始まった新型コロナウイルス感染症が、一旦落ち着きを見せたかのようでしたが、また猛威を振るい始め、私の地元岩国市では、感染者数が全国的にも上位に位置する勢いであります。

 しかし、感染症の問題もさることながら、もっと深刻な問題が浮上しています。それは、特に北海道をはじめとして、全国的に展開されている中国による土地の買収です。

 岩国市美和町の元ゴルフ場を開発用地に、東京に本社を持つ開発会社が大規模な太陽光発電施設を建設するため工事を進めていたところ、昨年9月に突然、中国の上海電力が事業を買収したことが、私の岩国市議会での一般質問において明らかとなりました。

 開発が進められている現場は山林で、事業面積約110数ヘクタールという実に東京ドーム24個分の広さで、しかも周りは残置森林に覆われていて地上からではその全容がわからず、まるで要塞のようです。また、工事に関連する災害やトラブルも発生しており、地元住民からも反対運動が起きております。

 しかし、上海電力日本に問い合わせても「お答えできません」の一点張りです。(ちなみに上海電力日本のホームページには「日本における事業の進め方については~その地域の人々の共生を重視」と書いてある。)

 さらにこの中国による買収が由々しき事態であるのは、岩国市には、極東最大級と言われる米海兵隊の航空基地並びに海上自衛隊の航空基地が並存していることです。岩国基地には最新鋭のステルス戦闘機をはじめとして空母艦載機など約120機を超える戦闘機、自衛隊機が配備されています。任務のためこれら航空機が日本海側に飛行する時は、この現場の上空を飛行することとなり、しかも位置的にも、丁度、離発着の直前或いは直後のタイミングになり一番航空機が不安定な状態に当たるそうです。

 事業を買収されてしまっては、岩国基地に対して何を仕掛けてくるかわかりません。したがって、既に地域の問題ではなく安全保障の問題になっています。どうぞ全国の党員の皆様同志の皆様、この問題に是非ともお力添えを賜りますよう伏してお願い申し上げる次第であります


岩国市議会議員 石本崇

岩国市議会議員 石本崇(いしもと・たかし)

昭和40年2月12日生。岩国市生まれ岩国市育ち。日本体育大学卒業。元岩国市議会副議長。

平成15年岩国市議会議員初当選以来、5期連続当選。

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会幹事、英霊にこたえる会岩国支部長、岩国地区自衛官志願推進協議会会長、岩国市相撲連盟会長、岩国市柔道協会参与。

座右の銘は「志士は溝壑に在るを忘れず、勇士は其の元を喪うを忘れず!」

石本崇 facebook @kokuboudaiichi

石本崇 twitter @ishimoto4