頭山満翁の書が本部に

「洗心清意」の書

「洗心清意」の書

 我が国の愛国運動の祖とも言うべき頭山満翁の書が本部事務所に寄贈された。書は横155センチの大きなもので、「洗心清意」と書かれてあり、頭山翁の号である「立雲」と記されている。

 頭山翁は安政2年(1855年)に福岡県に生まれ、21歳の時に不平士族の乱である萩の乱に連座して投獄。自由民権運動に参画し、地元の血気盛んな若者を結集して玄洋社を設立する。玄洋社は憲則として「第一条皇室を敬戴すべし。第二条 本国を愛重すべし。第三条 人民の権利を固守すべし。」と掲げ、不平等条約改正運動や、インドの独立運動家ラス・ビハリ・ボースや後に中華民国を建国する孫文らを支援するなど、アジアの独立運動にも大きく関わる。玄洋社からは後に多くの運動家、愛国団体を輩出することになる。頭山翁には多くの逸話が残されており、伝説的な大人物である。

頭山翁の落款

頭山翁の落款

頭山満翁

頭山満翁