従軍看護婦慰霊祭を開催

 6月21日、さいたま市西区にある青葉園において、荒木紫帆さんの呼びかけで従軍看護婦慰霊祭が開催された。
 
ソ連は大東亜戦争敗戦直前に、日ソ中立条約を破棄して日本と満州に侵攻。
 
 ソ連に占領された満州にて、満州赤十字社から野戦病院に派遣されていた従軍看護婦らは、ソ連兵の毒牙にかかるよりはと自決した。
 
「遺書
 二十二名の私たちが自分の手で生命を断ちますこと、軍医部長はじめ婦長にもさぞかし御迷惑と深くお詫び申し上げます。
 私たちは敗れたりといえ、かつての敵国人に犯されるよりは死をえらびます。たとい生命はなくなりましても、私たちの魂は永久に満州の土に止り、日本が再びこの地に還って来る日、御案内致します。その意味からも、私どものなきがらは土葬にして、この満州の土にして下さい。
昭和二十一六月二十一日散華
旧満州新京(現長春)
通化路第八紅軍病院」
 
 青葉慈蔵尊は、この従軍看護婦らの慰霊碑だ。昭和31年6月21日に青葉園に建立された。
 
 参列者皆で、お線香を手向けた後、慰霊のために参列者全員で「婦人従軍歌」を合唱して、国事に殉じた大和撫子の御霊に慰霊の誠を捧げた。