中国秘密警察を追放せよ! 拠点前で抗議行動

 5月4日昼、かねてより存在が報じられていた東京都千代田区神田和泉町に所在する中国秘密警察拠点に対して、日本国民党をはじめ国民有志は街宣車を正面に乗り付けて抗議街宣をおこなった。

 拠点のビルは固く門扉を閉ざして沈黙していたが、拠点前にて拡声器で「日本の主権を侵害するシナの工作拠点を許すな!」「中共統一戦線工作員を一人残らず日本海に叩き込め!」と激しい抗議演説をおこなった。

 そもそもこの問題は、スペインのNGО団体「セーフガード・ディフェンダーズ」が昨年の秋に、中国が世界53カ国の百二ヶ所に秘密警察拠点を設けて、中国反体制派と民主化運動家の摘発に取り組んでいることを公表した。

 これら「秘密警察」は、中国共産党の中央統一戦線工作部が、福建省福州市・浙江省青田県・浙江省温州市・江蘇省南通市といった華僑を多く輩出している地方の公安局を通じて、日本をはじめ世界中に開設しているとされる。本紙令和5年2月号でも報じた通り、これらの秘密警察の拠点とされる疑惑があるのは、この千代田区神田和泉町だけではなく、東京都の銀座、愛知県の名古屋、福岡県の糸島市があげられている。

 いずれも福建省出身の華僑を中心とした一般社団法人や株式会社を表看板にしており、ここ数年以内に開設されたものが目立つ。

 これら中国秘密警察は、在日中国人で反中共・民主化運動に取り組む者らに対して、本国に残された家族や親族らを人質にして、強制帰国させるように働きかけをおこなっているとみられる。

 むろん、中共秘密警察の活動がそうしたことにとどまるはずが無く、日本の政官財マスコミなど各界に対するスパイ活動や、各種工作活動、反中の日本人や団体への監視もおこなっていると見なすのが自然だ。日本への主権侵害の最たるものであり、断じて容認してはならない。

 今回、中国秘密警察の拠点として我々が抗議街宣をおこなった「十邑会館」(千代田区神田和泉町2-27)は、表向きはホテルとなっているが、ホテルの看板や料金案内も表に出ておらず、受付には人の姿すらなかった。

 このビルは5階建てであり、他の報道によると1階から4階がホテルの客室で、5階に中国秘密警察の拠点事務室があるとされている。

 今回、本紙は秘密警察拠点が存在するビル5階部分の写真を入手した。ビルの屋上に出て、引き戸になった部屋に入る作りで、その部屋にはエアコンの室外機が付けられており、ただの屋上の物置ではないことがうかがえる。

 今後ともこうした中国の秘密警察拠点の実態を解明し、強く排除を求めていく。