統一地方選挙のご報告

日本国民党代表 鈴木信行

勝利と健闘を勝ち取った地方選挙
 
 統一地方選挙前半戦で大阪市長選挙に出馬し、外国人生活保護支給に反対した荒巻靖彦候補は、得票率三%を獲得して目標を達成した。
 
 大阪市は全国の外国人生活保護支給の十七%を占めるだけに荒巻候補の掲げた政策はインパクトが大きかった。外国人生活保護支給に国民の多くは「おかしい」と言っている事を示したのだ。
 
 統一地方選挙の推薦議員候補者は二勝一敗となった。ここでは全てを報告しないが、多くの候補者を応援した。
 
 千葉県議会議員選挙浦安選挙区では、折本龍則候補が無所属候補でありながら政党候補者を抑えて見事に当選を果たした。
 
 政権与党への批判票が既成政党に流れなかったのは、市議会議員として地道に地域活動に徹した折本龍則候補の努力の結果だろう。
 
 東京都中央区では太田太候補が再選した。鈴木信行も最終日は午前中から街宣車に乗り込み、十時間にわたり立会い演説を約五十回行なった。
 
 池田久義葛飾区議の選対委員長としての手腕と、四年間の活動への評価が功を奏した。日本国民党本部事務所所在地の議席を確保した。
 
 山梨県甲府市議議員会選挙に出馬した松田晃平候補は、惜しくも一七二票足りずに落選したが、大善戦したといえるだろう。次回に繋がる戦いだった。
 
 市長を糾弾した無所属候補が当落選上に初登場したのだから、今後も松田氏の動向は、市役所と議会の注目を集めることになる。
 
自公の凋落と日本の今後
 
 東京二三区の戦いをかえりみると、自民党現職が議席を失い、公明党も練馬区で四人も予想外の落選者を出した。統一地方選挙が終わり、内閣支持率が五割を超えたようだが、政権が浮かれていれば、国政選挙でも足下をすくわれる。
 
 公明党の凋落は創価学会の会員数減少であり、世代を超えての公明党支持者の減少だ。社会的弱者が支えた公明党だったが、支持者層が豊かになった政権与党の公明党に、魅力がなくなったのも当然だ。
 
 自民党は平成以後の経済政策と政権運営の失策を認めずにいるのだから、衰退する国力を回復させることなど期待できない。それは自民党が進めてきた政策が、日本を衰退させる原因だからだ。
 
 平成の三十年間は人口推計で少子化を認識しながら経済衰退と少子化対策を放置してきた。「移民」を否定しながら実質「外国人永住者」を増やした。自民党内に反対者の存在はあるが、外国人参政権実現の機会を狙っている。異文化衝突の現実を国民に伝えず、多文化共生を進めてきたのは自民党だ。
 
 今回の衆院補選では自民党は中国人出身の国会議員も誕生させた。外国人出身議員の増加を与野党共に進めているのだから、既成政党は外国勢力の内政干渉に協力しているのと同じだ。
 スパイ防止法が制定出来ないのは、与野党共に外国の手先となる議員が存在するからだ。自民党の政策を簡単に説明すれば、大陸から中国人などの外国人を招き入れ、次第に多文化共生で日本社会を溶解させていくことになる。
 
 マスメディアや反日勢力からの批判を恐れて、帰化人の議会進出を解禁し続ければ、日本社会の溶解は止めどなく進む。批判を恐れない日本国民の真の声が聞こえる政治家が求められる。