脱法移民大国日本、町内外国人居住者率38%の現実(金友隆幸)

 コロナ禍は行き過ぎたグローバリズム・外国人受け入れ政策によって起きたが、現在にいたっても外国人の流入がとまっていないのは本紙既報の通りだ。

 政府は「移民政策は採らない」と繰り返し言ってきたが、「技能実習生」「日本語学校留学生」といった、脱法的な口実で移民受け入れを拡大し、いつの間にか外国人は増加の一途をたどり、令和元年春に「日本は世界第四位の移民受け入れ大国」となっていたことが報じられ、国民に少なからぬ衝撃を与えた。日本は名実ともに「脱法移民大国」となっている。

 そうした中で、全国各地に外国人が集住するエリアが現れてきている。その中でも、平成27年の国勢調査の統計によると、東京都新宿区大久保は、全住民に占める外国人の割合が38%と、きわめて高い数になっている。人口の半分近くが外国人になると、町はどうなってしまうのか。筆者が独自に現地取材をした。

 歌舞伎町を北に抜け、職安通りに出ると、大久保と呼ばれる一帯が広がっている。かつては「韓流ブーム」と言われた頃には韓国系の店が大量に出店していたが、隣接する百人町と共に、今や韓国系に限らず、中国系、東南アジア系、イスラム系などの外国人が混在集住する町になっている。

 大久保通り沿いは外国系飲食店や雑貨店が並ぶが、一歩路地に入ると、雑居ビルやマンション、アパートがひしめきあっている。

脱法移民大国日本、町内外国人居住者率38%の現実

 外国人専門食材店の梱包された段ボールがマンション一階の敷地からあふれんばかりに雑然と積み上げられ、その上の階には外国人の部屋から洗濯物が吊って干されている。その混沌とした光景は、かつて香港にあった九龍城のミニチュア版のようだ。

 街中でとにかく目に付くのがマンションの一階や出入り口わきに無造作に廃棄された大量の粗大ゴミだ。

脱法移民大国日本、町内外国人居住者率38%の現実

脱法移民大国日本、町内外国人居住者率38%の現実

脱法移民大国日本、町内外国人居住者率38%の現実

 マンション周辺だけではなく、街中の自動販売機備え付けのゴミ箱に家庭ゴミをねじ込むように捨て、ゴミ箱に入りきらない粗大ゴミは、ゴミ箱の上に重ねたり、横に放置していくという無茶苦茶ぶりだ。

 これはマンションの廊下やアパートの階段下でも同じで、家電製品や寝具、生ゴミも一緒くたになって捨てられ、マンションの中庭が粗大ゴミであふれている所もあった。

脱法移民大国日本、町内外国人居住者率38%の現実

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脱法移民大国日本、町内外国人居住者率38%の現実

脱法移民大国日本、町内外国人居住者率38%の現実

 マンション敷地内にゴミ置き場があって、ハングル、簡体字、ベトナム語などで分別や捨て方の注意が書かれていても、分別はメチャクチャで、生ゴミや割れたビン、粗大ゴミが散乱していた。この日は涼しい日だったが、夏場ともなればその臭気は想像に難くない。

脱法移民大国日本、町内外国人居住者率38%の現実

脱法移民大国日本、町内外国人居住者率38%の現実

 街中で粗大ゴミと同じぐらい目に付くのが外国人向け日本語学校だ。新宿区内には都内でも圧倒的に多い58校もの日本語学校があり、そのほとんどがここ大久保一帯に集中している。

 だから、コンビニや歯科医院よりも日本語学校が多いぐらい目に付くのだ。日本語学校留学生といっても、そのほとんどは名ばかりで、「留学」を名目に、日本でのアルバイト労働を目的とした中国、ベトナム、ネパール、ミャンマー、スリランカといった外国人労働者だ。

 平成31年の成人の日に、新宿区の新成人の半数が外国人であることが報じられて話題になった。それは日本語学校が乱立する大久保周辺に「外国人留学生」たちが集住している結果だ。

 彼らの名目は「留学生」なので、すぐに引っ越したり、帰国するため、粗大ゴミの処分は置き逃げ同然となるのだろう。

 ゴミに限らず、騒音など様々なトラブルが頻発する。そうなると、日本人住民は町から離れていき、賃貸住宅の大家はますます外国人依存を強め、町は更に外国人集住が進む。

 かくして町のコミュニティは崩れ去り、町にはゴミと他国の言葉が溢れかえる。これが日本の進めている「多文化強制」の現実だ。

(金友隆幸)