反日左翼の「名刺じゃんけん」(日本国民党情報宣伝局長 金友隆幸)
裏社界の暗闘
暴走族などに属する不良少年や、ホスト、性風俗店のスカウト、キャッチなど、繁華街の夜の世界に生きる人間たちのあいだでは、お互いにトラブルが発生した時、「俺は●●組の▲▲さんを知っているんだぞ!」と、ヤクザの名前を出して相手を威嚇する。相手も負けじと、「なんだと、こっちには◇◇一家の▽▽さんが付いてんだ!」と言い返す。
かくして不良少年や夜の世界の住民たちのトラブルは、互いの「ケツ持ち」と呼ばれる、バックに付いているヤクザ同士の話し合いとなる。この話し合いの時、どちらの方が「貫目」(ランク)が上かで、およその勝敗が決する。こうした事を指して「名刺じゃんけん」とも呼ばれている。「名刺じゃんけん」のルールを単純に言うなら、大きな組織、有名な組織、その中でも上部に属する組織、武闘派で実力行使に躊躇が無い組織、役職の高い者が有利になる。
だから、「名刺じゃんけん」に強い名刺を持っている者なら、「俺には●●さんが付いているんだぞ」で、多少のゴリ押しや、無理筋なことも通そうとして振る舞うという。表社会でも起きていた「名刺じゃんけん」
さて、この「名刺じゃんけん」は何も、夜の世界、裏社会だけのことではない。我々の暮らす日本社会で大手を振って堂々とまかり通ってきた。
大東亜戦争終戦直後、日本共産党は多くの在日朝鮮人を集めて、反政府・革命運動を推し進めた。当時の日本共産党中央委員候補では20人中、4人が在日朝鮮人であり、共産党員は6847人中、約1000人が在日朝鮮人だったとされる。「こっちには日本に強制連行されて虐げられてきた少数者の在日朝鮮人サマが付いとるんやぞ」というわけだ。
これに味を占めた共産党は、全国に百万人以上いるともされた被差別部落の部落民も糾合しようとした。
しかし、のちに部落民最大の組織である部落解放同盟は、路線対立によって、共産党のライバルだった日本社会党に取られてしまう。トンビに油揚げをさらわれた形だ。
社会党は、「こっちには江戸時代から差別され続けてきた部落民サマが付いとるんやぞ」と、逆に日本共産党が部落解放同盟に攻撃・糾弾される事態になった。
さらに、部落解放同盟は「こっちは部落民やぞ。自分たちの言い分を聞かないのは差別だ」と、政治家・行政にねじ込み、莫大な利権を獲得していった。当時の部落解放同盟の大幹部には、「差別がなくなったら飯の食い上げだ」とまで発言した者もいたというから、その実態がうかがえる。
「弱者」こそが「最強カード」
戦後日本では、反日左翼勢力が自分たちの革命運動、利権獲得のために在日朝鮮人・部落民という二大カードを使って「名刺じゃんけん」を行政・社会に対して仕掛けてきたのだ。
当時を知る在日朝鮮人の中には、「一時流行ったんだな。左翼少女を口説くときは日帝36年史で落とせというのが」と、憚ることなく公言する者までいる。
左翼思想に洗脳された日本人少女に「日本は朝鮮を植民地支配しただろ」と、迫ってその体を弄んだと自慢して嘲笑っているのだ。
戦後日本で起きた「名刺じゃんけん」のカードは、「弱者、少数者、被差別者」であればあるほど「最強」だったのだ。
使えなくなったカードの代わりに
ところが、このカードはいつまでも使えない。同和利権の温床になっているとも指摘されてきた同和対策事業特別措置法は、平成14年に終了。
奇しくも同年9月、北朝鮮の金正日が日本人拉致を認めて謝罪。それまで朝鮮総連をはじめとした在日朝鮮人の圧力で、新聞やテレビでも「朝鮮民主主義人民共和国」と正式名称で呼ばされていたマスコミも、一挙に「北朝鮮」と通称で呼ぶようになり、在日朝鮮人タブーは薄れ、やがて在日朝鮮人が繰り広げてきた横暴に対して、日本人からも怒りの声が上がるようになってきた。
これには反日左翼勢力も困った。今まで散々「名刺じゃんけん」に使って、行政と社会を屈服させてきた「最強カード」が、最強ではなくなってしまったからだ。
けれども彼らは「名刺じゃんけん」で、行政と社会を言いなりにする旨味を忘れられない。そこで新たなる「弱者、少数者、被差別者」のカードを探してくる。それが「LGBT」であったり、「ジェンダーフリー」と言ったり、入管施設に収容された不法滞在外国人や「難民」であったりするわけだ。
「名刺じゃんけん」に屈するな
「多様性」を口にしながら、「名刺じゃんけん」で、「こっちにはLGBTサマと外国人サマが付いとるんやぞ。言うこと聞かんと差別やぞ」で、圧倒的多数の国民を恫喝・屈服させ、「多様性」の全く無い、自分たちの思い通りになる社会を作るのが目的だ。
つまり、反日左翼勢力は日本社会に対して、「名刺じゃんけん」で乗っ取りを仕掛けてきているのが実相だ。
そうであるならば、こちらはそれを「不当要求」であると、しっかりと理解した上で、道理と筋道に基づき断固として拒否するべきだ。「弱者」を利用した「名刺じゃんけん」に、日本人は決して屈してはならない。
金友 隆幸(かねとも・たかゆき)
日本国民党 情報宣伝局長
昭和60年8月27日生、岡山県出身。国士舘大学在学中より政治運動に参加。平成22年より在日中国人問題への運動に取り組む。平成23年に外山恒一賞(第1回)を受賞。日韓国交断絶国民大行進など様々な運動を手掛ける。著書に『支那人の日本侵略』(日新報道)がある。
twitter @takayuki2645