G7開催中の広島にて 核武装を訴える講演会開催

 G7首脳にウクライナのゼレンスキー大統領、韓国の尹大統領が集う広島に鈴木信行代表が入って、核武装を訴える出版記念講演会を実施した。
 
超厳戒態勢の中
 
 アメリカの原爆投下の被害を受けた広島でサミットがおこなわれているこのタイミング、この場所だからこそ、核武装と戦後体制の打破を主張する講演会の実施を決断した。
 
 講演会の前にはG7首脳にウイグルの人権弾圧問題を訴えるウイグル人の集会に支援のために足を運ぼうとしたところ、現場の警察官に阻止された。広島の特徴ともいえる路面電車も止められ、タクシーも休業状態となった超厳戒態勢の広島で核武装を訴えた。
 
二度と被爆繰り返さぬためにも核武装
 
 「日本が米国に委ねてきた防衛力・軍事力を取り戻すのが今回のテーマ。日韓のくびきも戦後レジームだ。戦後レジームは一つではなく、様々な国との間に存在する」。
 
 核武装を訴えるだけではなく「戦後レジーム」にも焦点を置いて、戦勝国の首脳が大半を占めるG7で考えるべきテーマだと語った。国際政治における重要なこととして「自分の国の自主独立を守るための損得勘定が判断するのに必要。日本が一方的に謝罪を続けるのは米国の利益であり、日本の国益とは反するものだ」と訴えかけた。
 
岸田首相についても厳しい意見を浴びせた。
 
「広島の地だからこそ」
 
「日韓合意という失策を犯したのは当時外務大臣だった岸田首相だ。首相になってからもそうした失策を重ねる懸念がある。韓国人慰霊碑を前に岸田首相が個人的な想いとして『心が痛む』とのメッセージを発出した。実質上の謝罪であり、日本が譲歩する結果となった。日本と韓国は大東亜戦争後に米国が作った歴史の中に存在する。両国を縛り付ける『くびき』も戦後体制だ。戦後体制の脱出では考えるべきテーマだ」
 
「アメリカの研究所の図上演習によると中国は日米に勝つことはできないが『砂を混ぜる戦略』で台湾を吞み込もうとするだろう。すでに北京語を浸透させている。最近はモンゴルでもこうした戦略がおこなわれている。日本の防衛力として足りないものはミサイルと核兵器だ。ミサイルも可能なら自主開発するべきだ。広島の地だからこそ言いたい」
 
 迫る中国の危機についても懸念を示し、中国特有の戦略とその防衛対策に足りないものを語った。
 
 鈴木代表の講演の後には田中健之氏が登壇し、ウクライナとロシアのこれまでの領土問題について語り、鈴木信行代表の対談形式で国際問題に関する認識を共有した。
 
 講演会には全国各地から多くの団体の代表格も集まり、厳戒態勢で足を踏み入れるのも困難な状況下においても盛会となった。講演後は参加者同士の交流もおこなわれ、愛国者のための政党として活動した。