わたしの流儀 第8回 愛国バーJ‐flagマスター 相築龍

 様々な立場から日本を守るために活動する人たちを「しんぶん国民」が取り上げる。第8回目は大阪市堂山の愛国バーJ‐flagマスターであり、今月の大東市議会議員選挙にも出馬を予定している相築龍氏。

 

 大阪市の繁華街・堂山町。多くの飲み屋がひしめき合う中に異色の飲み屋がある。愛国バー「J‐flag」。運動関係者では少なからぬ人が知っている店だ。店先には日章旗が掲げられ、店内には旭日旗やZ旗、愛国団体のポスターが貼られてビラや機関紙が置いてある。どこの「事務所」かと思ってしまうかもしれないが、ここはれっきとしたバーだ。そんなバーでマスターを務める相築龍氏に話をうかがった。
 
 
大阪育ちの「目立ちたがり屋」
 
 私は昭和五十三年四月に両親が京都市に住んでいた時に、大阪の産婦人科で産まれました。産まれて程なく、家族で大阪に移り住んだので、完全に大阪育ちです。小学生の時は目立ちたがり屋で、学校の黒板に大きく「龍ちゃんファンクラブ会員募集中」なんて書いたりしてふざけていました。
 
学生時代に『戦争論』を読む
 
 そんな調子で育って、地元の阪南大学経済学部に入学しました。学生の頃、古本屋で小林よしのり氏の『戦争論』を見つけて手に取りました。
 
 その興味深い内容に衝撃を受け、一気に読み込みました。それまで中学や高校の歴史授業になんとなく違和感を覚えて、時にムカムカしながら聞いていたので、『戦争論』に描かれていた内容が自分の中にスッと入って来ました。
 
 ただそれで即座に「運動」の世界に飛び込んだわけではなく、大学を卒業し、アパレル業や運送業の仕事に就いて、忙しく仕事をこなす日々を過ごしていました。
 
韓国領事館の近くで仕事をしていると…
 
 その仕事場が大阪市中央区西心斎橋の韓国領事館の近くでした。何かあると民族派団体の街宣車が抗議に来て、韓国の反日行為を糾弾しているマイクの声が、くっきり聞こえてくるような場所でした。
 
 それがある頃から、民族派団体の街宣車ではなく、市民団体がデモ行進や、徒歩で拡声器を持って抗議に来ているのが分かったのです。「これは今までに無いことや。何が起こっとるんやろう」と思いました。
 
日章旗を手に、左翼と対峙する市民の登場に驚く
 
 そんな矢先に、動画サイトを見ていたら、大阪梅田の松下陸橋で、「朝鮮人女性が日本軍に強制連行されて慰安婦にされた」と訴える「水曜デモ」の反日左翼たちに、右派系の市民団体とされる人たちが抗議している様子を見ました。
 
 右派系市民団体といっても、みんな日章旗を手にした普通の若者やおばちゃんたちが抗議に押し掛けて、左翼や機動隊と揉み合いの騒動になっているのを見て、「こんなのが起きる時代が始まったんかいな!」とビックリしました。それと同時にそうした運動に参加し、現場に立つ人々に強い共感を覚えました。
 
荒巻靖彦氏と出会う
 
 それから数年した平成二十八年の夏頃、仕事で東京に行った時、そうした愛国の市民団体の人たちがデモ行進をしている場面にバッタリと出くわしました。ちょうど終わったところだったので、参加者の一人に声をかけたら意気投合して仲良くなりました。その人から「大阪といえば荒巻靖彦さんがいる」と教えてもらい、そこから自分も運動に参加するようになりました。
 
 それで当時、大阪で荒巻さんが経営されていた愛国バー「J‐flag」に行って、荒巻さんにお会いしました。動画では激しい発言と一歩も引かない強い姿勢の人だと思っていましたが、本人と接して、「なんて優しくて凄い人なんだろう」と感じ、荒巻さんと行動を共にするようになりました。
 
 そのうち、平成三十年頃から今の店も任されてマスターをするようになりました。色んな愛国者が楽しく飲みに来てくれて、それぞれの考える愛国というか、日本への思いを聞きながら酒が飲めるというのは楽しいものです。
 
 店のサイトにも書いていますが「十人が集まれば十通りの愛国心があります。この国を愛する気持ちがあればええ」と思っています。
 
移民政策は国を壊す
 
 そんな私が今とても危惧して訴えているのは、移民と外国人生活保護の問題です。
 
 私もアパレル業、運送業などの仕事の現場で働いてきました。
 特に運送業であれば、求人を出してもほとんど人は来ません。賃金や労働環境の問題もあるでしょうが、人手不足という現実も肌身に沁みて経験してきました。
 
 外国人であっても人手が欲しいという経営者や現場の本音も理解できます。しかしそれでも、最低限、外国人労働者に来てもらうなら、三年なり五年なり決めた期限で働いたら、祖国に帰ってもらうべきであり、簡単に永住を認めるべきではないと思います。
 
 それなのに、いま政府が進めているのは、あまりにも急激で拙速な移民政策です。
 数年仕事したら簡単に永住権や様々な権利を認めてしまう。挙げ句には「家族の帯同も認めよう」なんて言っていますが、その外国人が会社をクビになったり、勤務先の会社が潰れたらどうするのか考えているのでしょうか? 
 
 結局、日本がそうした外国人を生活保護で養う羽目になるのは目に見えています。こうした問題を大阪府大東市で、チラシのポスティングや街頭演説を通じて強く訴えています。
 
 令和六年四月の大東市議会議員選挙で、もし私が勝つことが出来れば、議会においても移民政策と外国人生活保護の問題についても、声を大にして議会で主張したいです。
 
神勅を疑の罪軽からざる也
 
 私は明治維新の英傑たちを育て上げた吉田松陰先生を尊敬しています。
 その吉田松陰先生の言葉の中に、「天照の神勅に、日嗣之隆興天壞無窮と有之候所、神勅相違なければ日本は未だ亡びず、日本未だ亡びざれば、正気重て発生の時は必ずある也、只今の時勢に頓着するは神勅を疑の罪軽からざる也」とあります。
 
 昨日今日、その時々の事柄に翻弄されてはいけない。それは天照大御神の天壌無窮の神勅を疑うということだと。ここに吉田松陰先生の卓越した国体観と死生観が詰まっていると思います。
 
 私もこの言葉のままに何物にも惑わされることなく、自分の信じる道を進んで行きたいと思います。
 
《略歴》
 昭和五十三年生まれ。京都府出身、大阪府育ち。阪南大学経済学部卒業。平成二十八年から運動に参加し、現在は大阪の愛国バー「J‐flag」のマスターをやりつつ、「移民政策から国民を守る党」の立候補予定者として大東市議会議員選挙(四月十四日告示、二十一日投開票)を目指す。
(聞き手:編集部)