紀元節奉祝式典を開催 建国二千六百八十四年を祝う
紀元節奉祝式典実行委員会は、二月十一日、東京都千代田区の星陵会館で「第四十回紀元節奉祝式典」を催行した。
日本国民党の荒木紫帆組織統制局長が実行委員会代表を務めたほか、党員も実行委員やスタッフとして加わった。今年は約百五十名が参加した。
最初に紀元節祭がおこなわれ、浦安の舞の奉納があり、神武天皇建都の大詔が奉読され、参加者全員で紀元節の歌を奉唱した。
荒木代表は開会挨拶にて昭和六十年から始まった奉祝式典の運動の経緯を踏まえた上で、
「紀元節は、明治五年に制定されました。占領下の昭和二十三年に廃止されましたが、その後、心ある国民の真摯な努力により昭和四十一年に、『建国記念の日』として復活した祝日です。先人達のその努力をさらに進めて、今日この日を国を挙げて祝う日にしたいというのが私どもの願いです。
本日の記念講演の演題は『皇紀二千七百年を如何に迎えるか』ですが、二千六百年は奉祝の世論につつまれ、歌も作られています。その盛り上がりを十六年後に再現したいものです。更なる世論喚起に、皆様とともに邁進したく存じます」と話した。
記念講演は國學院大學兼任講師の中澤伸弘氏が登壇。「神勅への帰一―紀元二千七百年をいかに迎へるか」と題して、「我々は十六年後に皇紀二千七百年を迎えます。この年に国を挙げての盛儀が行われるか否かが、その後の我が国運を左右する大きな分かれ目になるでしょう。
その為にも神武天皇以来一系連綿たる皇統の尊さをしっかりと認識しないといけません。
天照大御神が邇邇芸命に賜った三代神勅に立ち返り、そこに込められた深い祈りに学ぶことが、戦後長く閉ざされた霧を吹き払い、天の岩戸を開けることになる」と講演した。
その後、決議文が朗読され、満場の拍手で採択された。
最後に参加者全員で「天皇陛下万歳!」と三唱し、皇室の弥栄と日本の安寧を祈念して皇紀二六八四年の佳き日を寿いだ。